都市部を所在地とするシティホテルや観光地のリゾートホテル、さらにはB&Bタイプのホテルや旅館など、ホテル(宿泊施設)の業界でも人手不足解消・省人化は大きな課題となっています。この記事では、ホテル(宿泊施設)においてAMRを導入した事例をまとめました。
2026年1月23日にGoogle検索で「ホテル(宿泊施設) AMRロボット」と検索し、表示された上位10サイトを調査し、AMRを導入している事例をピックアップしました。
伊豆・稲取に所在し、温泉と海の幸を楽しめる稲取東海ホテルでは、2023年3月、併設のお食事処にRobotBankの配膳ロボット「Romine S1」を導入。海鮮料理を名物とする同ホテルにおいて、配膳作業の効率化とサービスの質向上を目的に、導入が決断されたと紹介されています。
こちらは新潟県の「月岡温泉 白玉の湯 華鳳」での事例。同旅館は共用階1,500㎡という広大な敷地面積を擁していますが、以前は2名のスタッフが1日4.5時間をかけて清掃していたとのこと。そこでソフトバンクロボティクスの清掃ロボット「Whiz」を4台導入。実に工程の80%を削減でき、7.2時間の作業時間短縮に成功した計算になると報告されています。
こちらは東京・浅草の10階建てホテルでの事例。同ホテルでは汎用型AMRをエレベーターシステムと連携させることで得られる、各フロアへのリネン搬送にかかる人的作業の負担と作業時間の軽減効果を検証。また得られたノウハウを活用し、アメニティ類の搬送に応用することも検討されています。
JTBグループの商社で宿泊施設向け商品を扱うJTB商事では、AMRメーカーやIT企業との提携により、各種のAMRとホテルのエレベーターを連携させるシステムを開発。清掃や配膳、搬送などに活用される各種AMRと、多様なメーカー・機種のエレベーターを半日程度の作業時間で連携させることが可能であるとアピールされています。
ホテル(宿泊施設)の業界においても、人手不足は深刻化しており、AMRによる省人化や業務効率化が進められています。主なものとしては、共用部分の清掃に用いられる清掃ロボット、レストランなどで用いられる配膳ロボット、バックヤードと客室間での各種搬送を担う搬送ロボットが挙げられます。
繰り返し述べています通り、ホテル業界もまた、深刻な人手不足に悩まされています。それゆえ限られた人員で様々な業務を行わなければならないケースも多く、1人あたりの負担も大きくなるという悪循環となりがち。そうした状況改善の手段として導入されるのが、他ならぬAMRになります。
ホテル(宿泊施設)業界ならではの特色として、深夜や早朝でも様々な業務があり、一定の人員を配置しなければならないという点があります。そうした状況においてもAMRは効率的な活用が可能。スタッフの業務負担軽減に大きく寄与してくれます。
前述しました通り、ホテル(宿泊施設)は深夜や早朝を含め24時間体制のワークシフトを敷くことが求められます。その点、AMRは24時間運用が可能。例えば深夜にロビーの清掃を行うなど、業務を効率化することができます。
これまで人間が行ってきた業務をAMRが代行してくれることによってスタッフの負担を軽減。その分を接客など、顧客満足度をより向上させるための業務に割り当てるなどの余裕を生み出してくれます
AMR活用によって生み出された余力を、ホスピタリティ向上や待ち時間短縮など、人間でなければ行えない業務に割り当てることが可能になります。
清掃ロボットや配膳ロボット、運搬用AMRなどの種類を問わず、ホテル(宿泊施設)へのAMR導入はまとまった金額の初期費用が必要になります。例えば併設レストランに配膳ロボットを導入する場合、1台あたりの購入費用は100万円〜300万円程度。また稼働時間や使用頻度が多くなれば、その分メンテナンスコストも嵩みます。
AMRの導入にあたっては、ホテル(宿泊施設)の施設環境をAMRの運用が可能なように調整することも不可欠。例えば通路の幅を拡張する、段差や階段脇にスロープを設ける、施設内にWi-Fi環境を整備するなどが挙げられます。
AMRは予め決められた作業を行うのには有用な反面、突発的な事態への対応は困難。例えば予約なしの宿泊希望者が大量に訪れるといった場合に備え、スタッフによる監視や状況対応が必要となります。同様に深夜や早朝の運用にも、トラブルや故障に備える体制は求められます。
AMRはセンサーを搭載し人間や障害物を回避する機能を備えていますが、それでも接触事故リスクはゼロにはできません。また多言語対応にも限界があるため、インバウンド需要が隆盛の昨今、顧客満足度低下の可能性も否めません。
前述しました通り、ホテル(宿泊施設)へのAMR導入は費用面の障壁が大きいというのが実情です。そんなハードルを打破するための方策としては、以下のやり方が考えられます。
人手不足解消を目的に「カタログに登録された製品」を導入する場合に使える補助金で、AMRも対象となっています。気になる補助率は50%で、金額上限は従業員数により200万円~1,500万円となっています。
いきなり施設全体をカバーする規模でAMR導入を行うのではなく、例えばフロアや区画を限定して試験的にAMRを導入してみるというやり方です。試験導入して得られた効果を検証した上で、導入規模を拡大するかどうかを決定できるので、失敗リスクを軽減できます。
清掃、配膳、運搬などの業務を代行してくれるAMRはホテル(宿泊施設)の業務改善、とりわけ人手不足の解消や人的負担軽減に大きな期待が持てると言えるでしょう。留意すべき点はあるものの、その分を差し引いても導入するメリットが期待できるのではないでしょうか。
現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。

狭いスペースで
稼働できる小型機1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも300kgまでの荷物を運べる。

高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)

高い耐荷重能力
最大積載量2500kg高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。