いわゆるファミリーレストランから街角の身近な食堂、居酒屋や喫茶店など、飲食店には様々な形態がありますが、いずれの現場でも人手不足の解消・省人化が求められています。この記事では、飲食店において配膳ロボットを導入した事例をまとめました。
2026年1月23日にGoogle検索で「飲食店 AMRロボット」と検索し、表示された上位10サイトを調査し、配膳ロボットを導入している事例をピックアップしました。
ガストやジョナサン、藍屋、バーミヤンといったお馴染みのファミリーレストランの運営元であるすかいらーくグループでは、2021年11月より配膳ロボット「BellaBot」の導入を開始。1年間で2,100店に3,000台の導入を完了。配膳および下げ膳の自動化によって従業員の負担軽減をもたらしたのはもとより、ネコをモチーフとした愛くるしいロボットのデザインが顧客からも好評を博すこととなりました。
コンパクトサイズで100万円以下のAMR「カチャカEvo」を手掛けるKachakaでは、公式HPにて個人経営の居酒屋への導入事例を紹介。配膳および下げ膳の業務をほぼすべて担うことができるので1日に対応できる客数も増加。「ワンオペの救世主」との声が店主から寄せられています。
上記すかいらーくグループの事例でご紹介したネコ型配膳ロボット「BellaBot」は、福岡県久留米市の地域密着型居酒屋「惣吉」でも活躍中。ロボットの頭部部分を撫でると喜ぶという機能は、ともすれば無機質になりがちなAMRに、親しみやすさをもたらしていると紹介されています。
個性的な家電製品で知られるアイリスオーヤマでは、飲食店向けAMR「Servi」も手掛けています。公式HPの導入事例紹介では、焼肉きんぐ、丸源ラーメンなどを展開する物語コーポレーションのケースが取り上げられており、導入することで従業員の月給1.5人分のコスト削減を実現できたとアピールされています。
改めて配膳ロボットとは何かを定義しておきましょう。元々は先のコロナ禍をきっかけに、人的接触を避けるというニーズに伴い、AMRの技術を活用し開発が進められたという背景があります。そして現在では、飲食業界が抱える課題解決の有効手段として注目が高まっています。
配膳ロボットは飲食店において配膳や下げ膳を人の手を介さずに行えるというのが最大のメリット。人手不足に悩む現場ではホールスタッフの代わりを担ってくれ、その分、調理などの業務を効率的に行うことが可能となります。そしてもうひとつ、前述したネコ型配膳ロボット「BellaBot」の事例のように、飲食店にエンターテインメントの要素を加えられるという効果もあります。
AMRの一種である配膳ロボットがもたらしてくれるメリットの筆頭は、繰り返し述べています通り、人手不足対策、とりわけホールスタッフの代わりを務めてくれるという点です。飲食業界も御多分に漏れず、人手不足に悩まされていますが、配膳ロボットはその救世主の役割を担っています。
配膳や下げ膳業務を配膳ロボットが担ってくれることで、スタッフは来店者の案内や会計業務などの接客、厨房での調理といった人が行わなければならない業務に集中できる環境をもたらしてくれます。
来店者が増加する昼食時や夕食時などは、アルバイト増員などが求められますが、昨今の人手不足の情勢ではなかなかままならないという飲食店が多いのが実情。その点配膳ロボットを導入すればピーク時の対応力が向上し、人員を新たに雇用する人件費を抑制できます。
配膳ロボットの導入に際して大きなネックとなってしまうのははやり初期コストが高額であるという点でしょう。例えば購入する場合は1台100万円〜300万円程度。レンタルだと月額8万円〜10万円程度が目安となります。ただし後述する通り、補助金が利用できる場合もありますので、有効に活用すべきです。
AMRをベースとした配膳ロボットを導入するにあたっては、店舗環境をAMR運用に適した環境とすることも不可欠です。客席と通路の配置をAMRが通行できるようにレイアウトし直したり、店内にWi-Fi設備を導入したりするなどの対応が求められます。
配膳ロボットを導入するにあたっては、これまでのホールスタッフの配置やオペレーションも変更していかなければなりません。配膳ロボットを活用するにあたって、ホールスタッフは他の業務を担うのか、配膳ロボットを併用しながらホールスタッフの業務を継続するのかなどを決めていかねばなりません。
前述しました通り、飲食店へのAMR導入は費用面の障壁が大きいというのが実情です。そうした状況に鑑みて、行政では配膳ロボットの導入に利用できる補助金を用意しています。
POSレジやモバイルオーダーシステムなどの導入費用を事業規模に応じ、最大80%支援するというもの。またPCやタブレットなどを最大10万円まで補助するデジタル化基盤導入枠(インボイス枠)も設定されています。配膳ロボット自体は対象ではありませんが、配膳ロボットはこれらの機器と組み合わせて導入するのが効果的。補助金活用で予算に余裕を持たせ、その分を配膳ロボット導入に回すというやり方が行えます。
人手不足解消を目的に「カタログに登録された製品」を導入する場合に使える補助金で、配膳ロボット本体も対象。補助率は50%、金額上限は従業員数により200万円~1,500万円となっています。
大規模な設備投資を支援する制度であり、配膳ロボットを多数店舗に導入したいという場合などに適しています。ただし提出する事業計画書の作成難易度は高め。専門家のサポートなどが求められます。
AMRの技術を活用した配膳ロボットは飲食店の業務改善、とりわけ人手不足の解消に大きな期待が持てると言えます。ご紹介した補助金制度なども活用し、また導入によってもたらされる改善点などもシミュレーションを重ねた上で、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。

狭いスペースで
稼働できる小型機1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも300kgまでの荷物を運べる。

高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)

高い耐荷重能力
最大積載量2500kg高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。