AMRロボットの導入を検討されている方は、導入予定の現場に合ったAMRロボットを選ぶことが重要です。使用する環境の特性を理解し、適切な一台を選びましょう。ここで は、各利用シーンに適したAMRロボットを特集しています。
そのほか、BtoB業界における代表的な大型ポータルサイト「イプロス」「インデックスプロ」にて掲載されていたAMRロボット、Google検索で表示されたAMRロボットをご紹介しています(2024/1/15時点)。
※参照元:イプロス公式HP(https://www.ipros.jp/)
※参照元:インデックスプロ公式HP(https://www.indexpro.co.jp/)
AspinaAMRは、最小通行幅が80cmというコンパクトなサイズでありながら、100kgまでの荷物を運べる高い性能を誇っているAMRロボットです。これにより、狭い通路でもスムーズに動き回ることができます。
さらに、既存の設備やネットワーク環境をそのまま活用できるため、 製造現場の搬送自動化を少ない初期投資からスモールスタートできる点も大きな魅力。コストを抑えて、生産性と効率の向上を図ることが可能です。
AspinaAMRには、標準モデルとリフトモデルがあります。リフトモデルは高度な自動化ニーズに応え「リフト」が備わっているロボットで、自ら台車の下に潜り込み、持ち上げて搬送することができるため、更なる生産性の向上が期待できます。
これだけの優れたAMRロボットを国内開発・製造しているため確かなサポートが期待できること、運用ソフトウェアを含む全てのサービスが日本語で提供される点も魅力。国内の顧客は言語の壁に悩まされることなく、スムーズにサポートを受けることが可能です。
金属加工メーカーでは、重い超硬合金搬送の労働負担軽減のためAspinaAMRを導入しました。
使用している台車とサイズが変わらないこと、コンパクトでありながら重いものを積載できることを条件としてAMRを探していたところ、条件を満たしたAspinaAMRを見つけたとのことです。 この自動搬送ロボットの活用により搬送作業時間を70%削減することができ、女性従業員を含む全員の作業環境の改善に成功しました。
広範囲に渡る工場内の部品と、完成品の搬送作業にかかる膨大な工数を課題としていた企業の事例です。
デモ走行で問題がなかったこと、費用面での満足、迅速な対応を確認できたことからAspinaAMRを導入しました。 導入後は作業者が搬送作業の負担から解放され、生産活動により集中できる環境を実現できたとのこと。自動化による生産性の向上、作業負担の軽減、安全性の強化など、複合的なメリットの享受に繋がりました。
モデル名 | AspinaAMR 標準モデル |
---|---|
サイズ | 幅600 mm x 奥行600 mm x 高さ260mm |
最大積載量 | 100kg |
最小通路幅 | 80cm |
最大速度 | 3.6km/h |
連続稼働時間 | 8時間 |
モデル名 | AspinaAMR リフトモデル |
---|---|
サイズ | 幅600 mm x 奥行600 mm x 高さ280mm |
最大積載量 | 85kg |
最小通路幅 | 80cm |
最大速度 | 3.6km/h |
連続稼働時間 | 8時間 |
ForwardX(フォワードエックス)が提供するFlexシリーズは、複数台のAMRを一括管理できるF(X)集中制御システムを使えるのが大きな魅力です。最大200台のAMRを稼働させることができるため、面積の広い現場での活躍が期待できます。機械学習により効率的な稼働が可能です。
シリーズ展開も豊富。低床型のほかにも、従業員の負担をさらに減らせるタブレット搭載型や梱包テープ増設型などもあるので、現場に適した一台を選びやすいでしょう。
Flexシリーズは、エレベーターシステムと連携してフロア間の移動が可能な点も特徴のひとつ。この機能により、従来の単一フロアに限定された自動搬送ロボットの運用範囲を超え、多階層の建物内での幅広い活用が可能になります。
複数台の同時制御で広い現場に適したAMRロボットではありますが、複数のフロアにまたがる作業の効率化に悩む現場にもおすすめです。
ForwardXの公式HPにて、AMRロボット「Flexシリーズ」が複数台同時にエレベーターを利用し、フロア間を移動する動画が公開されています。
柔軟な移動・制御が可能なことにより、人手不足の解消、生産ラインの頻繁な調整への対応、多品種の製品取り扱い、老朽化したエレベーターの効率化、従来の工程の改善に繋がりました。
Eコマースの倉庫でForwardXのAMRロボットを45台導入し、注文に応じて商品のピッキングプロセスを自動的に最適化しました。この変化により作業の効率が45%以上向上し、倉庫内の作業流れがスムーズになりました。
また、データの視覚化によりAMRロボットの動作を監視し、管理と意思決定の利便性を高めています。
モデル名 | Flex 300 |
---|---|
サイズ | 長さ950 mm×幅650 mm×シャーシの高さ295 mm |
最大積載量 | 300kg |
最小通路幅 | - |
最大速度 | - |
連続稼働時間 | - |
モデル名 | Flex 300-LS |
---|---|
サイズ | 長さ950 mm×幅650 mm×本体の高さ1,240 mm |
最大積載量 | 300kg |
最小通路幅 | - |
最大速度 | - |
連続稼働時間 | - |
モデル名 | Flex 300-L |
---|---|
サイズ | 長さ950 mm×幅650 mm×本体の高さ330 mm |
最大積載量 | 300kg |
最小通路幅 | - |
最大速度 | - |
連続稼働時間 | - |
人とロボットの協働を目指すPLiBOT社のEVOcartシリーズは、積載可能な重量が幅広い点が特徴のひとつ。300kgから最大で2,500kgまで対応しており、重量物を運ぶ現場に適しています。
ニーズに応じてEVOcart™ 1からEVOcart™ 9まで合計10種類のモデルを展開しているので、現場の需要に合わせて選べるのも魅力です。
EVOcartは、病院での食事やリネン搬送など、重要な物資の運搬にも活用されています。
医療現場での効率化と作業員の負担軽減に大きく貢献できているのは、優れた走行性能と安全性があってこそだと言えるでしょう。
EVOcart™の導入事例はありませんでしたが、公式YouTubeにて商品紹介動画が公開されています。
300㎏~2500㎏まで、様々な荷物を運ぶ様子が確認できるので、気になる方はぜひチェックしてください。
モデル名 | EVOcart™ 1 |
---|---|
サイズ | 長さ1657mm x 幅602mm x高さ354mm |
最大積載量 | 700kg |
最小通路幅 | - |
最大速度 | 0,1 m/s – 1,4 m/s |
連続稼働時間 | 最大10時間 |
モデル名 | EVOcart™ 4 |
---|---|
サイズ | 長さ2000mm x 幅1200mm x高さ380mm |
最大積載量 | 2500kg |
最小通路幅 | - |
最大速度 | 0,1 m/s – 1,4 m/s |
連続稼働時間 | 最大6時間 |
モデル名 | EVOcart™ 5 |
---|---|
サイズ | 長さ1600mm x 幅560mm x高さ230mm |
最大積載量 | 500kg |
最小通路幅 | - |
最大速度 | 0,1 m/s – 1 m/s |
連続稼働時間 | 最大5時間 |
AMRロボットの導入を検討されている方は、導入予定の現場に合ったAMRロボットを選ぶことが重要です。使用する環境の特性を理解し、必要なスペックにあったメーカーを選びましょう。ここでは、AMRロボットを取り扱うメーカーとその製品を紹介します。
※引用元:ロジアスジャパン公式HP
(https://www.logiasjapan.com/pic/showproduct.php?lang=ja&id=48)
小型~最大積載量は中型の300kgまで対応で、重量のある荷物の搬送も可能なAMRロボットを提供。
※引用元:ダイヘン公式HP
(https://www.daihen.co.jp/tech/ai_transfer/)
ティーチングプレーバックが可能。磁気テープやマーカー等の誘導線や大掛かりな工事は不要に。
※引用元HP:ASPINA(シナノケンシ)
(https://jp.aspina-group.com/ja/products/amr/)
AspinaAMRは製造現場向け自動搬送ロボット。国内モーターメーカーがオールインワン開発・製造しており、安全に関する国際規格に準拠しています。標準モデルとリフトモデルの2種類の製品を展開しています。
※引用元HP:ロジアスジャパン公式HP
(https://www.logiasjapan.com/pic/showproduct.php?lang=ja&id=48)
AMR ピッキング搬送ロボット(自律走行型 協働搬送ロボット)はロジアスジャパンが取り扱う自律走行型ロボットです。環境にあわせて、他のタイプのロボットとも組み合わせることができます。
※引用元:CREARPATH公式HP
(https://www.clearpathrobotics.com/assets/guides/noetic/boxer/index.html)
Wi-Fiネットワークを利用可能。専用のアプリからアクセスし、ベースプラットフォームを構成。
※引用元:サイバーダイン公式HP
(https://www.cyberdyne.jp/products/transportrobot.html)
搬送作業をマーカーレスで行い、人の作業をサポートしながらスマートなロボット化を実現。モジュール構造により、搭載式、牽引式、搬送物に適した搬送方法をカスタマイズすることが可能。
※引用元HP:花岡車輌株式会社
(https://www.products.hanaoka-corp.co.jp/dandy-auto-pilot)
DANDY AUTO PILOTのAMRロボットは段差を自動で乗り越え、環境に柔軟に対応します。自由にルート設定可能となり、サブスクリプションでの提供。基本プランは消耗品交換サービス付きとなっています。
※引用元HP:EVOcart™ (PLiBOT)製品HP
(https://www.plibot.co.jp/products/oppent-evo/cart/)
最大積載量はなんと2,500kg。重いものを運びたい場合におすすめなEVOcart™は、積載量といったニーズに合わせてEVOcart™ 1からEVOcart™ 9までシリーズ展開されています。
※引用元:丸紅情報システムズ公式HP
(https://www.marubeni-sys.com/effidence/effibot/)
EfiiBOTは協同搬送も自律走行も可能なAMRロボット。機能性が高く、パワフルな走破力が特徴です。300㎏までの重い物も運ぶことができ、長距離走行も可能。360°の障害物検知センサで人の多い場所でもしっかり避けて走行してくれます。
※引用元:IPLUSMOBOTテクノロジー株式会社公式HP
(http://www.iplusmobot.jp/product/177)
EMMA400Lは自律走行で400㎏までの積載が可能なAMRロボットです。リフト揚程75mm・±2mm/0.2°のドッキング作業に対応し、600㎏対応・1000㎏対応モデルも用意されています。
※引用元:物流倉庫プランナーズ公式HP(https://lplanners.jp/products/eve/)
QR読み取り方式により、手間なく簡単に搬送ロボットを動かすことが可能。
※引用元HP:inVia Picker製品HP
(https://inviarobotics.com/our-system/invia-picker-robots/)
倉庫内の業務効率化に適したinVia Picker(インビアピッカー)。在庫の位置を高精度で検出し、商品をピックしてくれます。商品の増減にもしっかり適応。日本では株式会社竜製作所が取り扱っています。
※引用元:ForwardX公式HP
(https://www.forwardx.com/jp/flex-amr/)
最大積載重量300kgで重量のある荷物にも対応。エレベーターシステムとの連携でフロア間移動が可能。
※引用元:株式会社LexxPluss公式HP
(https://lexxpluss.com/hybrid-amr/)
300㎏まで積載できる自立走行ロボット。コンパクトなボディで小回りが利きやすく、狭い場所でもスムーズに荷物が運べます。
※引用元HP:XSProvider
(https://x-sprovider.jp/products/)
iLogisticsは氷点下30度の環境でも稼働できる自律搬送ロボットです。複数カメラが搭載された自律走行型ロボットです。搭載する荷物の重さにあわせて4タイプから選べます。
※引用元HP:iRAYPLE・Latent AMRシリーズ製品HP
(https://linx.jp/irayple/c060)
前後に付いたカメラとセンサーで障害物をしっかり回避する、iRAYPLE・Latent AMRシリーズ。3種類のナビゲーション機能と、段差にも対応した柔軟な機動性でスムーズに走行してくれます。
※引用元HP:住友重機械精機販売株式会社HP
(https://sjs.sumitomodrive.com/ja-jp/news/KeiganALI)
KeiganALIは、マップの作成から自律移動までを簡単に素早く行える自律移動ロボットです。地図やタスクの設定もアプリを用いて直感的に行えるため、操作性を重視したい企業にもおすすめできます。
※引用元:kuka公式HP
(https://www.kuka.com/ja-jp/製品・サービス/モビリティ/移動型プラットフォーム/kmp-1500)
最大可搬重量1,500kgで、大型工業製品(車など)のライン生産に適したAMRロボット。
※引用元:オムロン公式HP
(https://www.fa.omron.co.jp/products/family/3664/dimension.html)
工場や屋内施設での運搬作業を自動化するAMRロボット。セーフティスキャニングレーザセンサ、非常停止スイッチなど安全装置が充実。
※引用元HP:MENOテクノス公式HP
(https://www.memotechnos.co.jp/products/robot)
LuxProは、双腕による作業と、最大15kgの運搬を担える自律移動型ロボットです。建物内の地図を自身で学習し、障害物や人を探知し、衝突を未然に防ぐ機能も搭載されています。
※引用元HP:MELporter公式HP
(https://www.melos.co.jp/products/robot/melporter.html)
MELporterは複数カメラが搭載された自律走行型ロボットです。軽量かつ小型で、エレベーターなどの設備と連動させることによりオフィスビル内での作業も可能です。
※引用元:カンタム・ウシカタ公式HP
(https://www.kantum.co.jp/product/amr-mir-robots.html)
緊急停止ボタン、人検出安全機能、速度超過回避、ロボットインターフェースでの手動コントロールなど安全機能が充実したAMRロボット。
※引用元:シンテックホズミ公式HP
(https://www.shcl.co.jp/products/aisle/)
すっきりとしたコンパクトなデザインのAMRロボット。木目調のデザインをあしらったコンパクトサイズの搬送ロボットで多様な台車に対応可能。
※引用元:Standard-Robots(スタンダード・ロボット)公式HP
(https://standard-robots.jp/)
同シリーズより小型化を実現しながら機能性を継承したARMロボット。特に狭い環境下で活躍するため、たくさん人がいる現場や、障害物の多い環境の搬送にも適しているのが特徴。
※引用元HP:ORV公式HP
(https://www.okamura.co.jp/solutions/factory/logistics/orv/#solution)
ORVはカゴ台車を運ぶことに特化したAMRロボットです。カゴ車の片側を掴んで持ち上げるため、カゴ車と一体になり走行できます。牽引方式に比べて旋回半径が小さく、狭い通路でも走行可能です。
※引用元:アルテック公式HP
(https://smart-logistics.altech.jp/amr/otto/otto100.html)
リアルタイムでの地図更新が可能。レイアウトの変更にも柔軟に対応できるAMRロボット。
※引用元:PR TIMES公式HP(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000019139.html)
RFIDリーダーを搭載。包括的なRFIDシステムと連携することによりピッキング効率のさらなる向上を実現。
※引用元HP:株式会社 寺岡精工
(https://www.teraokaseiko.com/jp/l/logistics/products/picking/auto-picking-cart/index.html)
自動走行とピッキング作業を同時に行うAMRロボットです。ピッキングはスキャナーと商品重量による正確なチェックで、商品管理を効率的に行います。
※引用元HP:株式会社マキテック公式HP
(https://www.makitech.co.jp/conveyor/13/agv.html)
2DSLAM方式を採用したAMRロボット。制御ソフトウェアに「Navitrol」を採用し、停止位置精度±1cmを実現。精度を求める場所への導入にも適しています。
※引用元:株式会社日伝公式HP
(https://www.mekasys.jp/series/detail/id/SNP_0091)
非常停止ボタン、障害物検知センサ(前後)、バンパーセンサ、警報装置など充実の安全装置を備えたAMRロボット。
※引用元HP:PLiBOT株式会社公式HP
(https://www.plibot.co.jp/products/sherpa/)
360°レーザーセンサーやバルスレンジ技術により障害物を回避できる安全設計のAMRロボット。「フォローミー」モードと「自律」モードを組み合わせた操作が可能で、人との協働を実現できます。
※引用元:スマートロボティクス公式HP
(https://www.smartrobotics.jp/products/SR-AMR)
700㎜幅でも走行できるコンパクトサイズで、専用レーンを作れない中小企業や病院などでも活躍可能。トレイやアームを備えるなど様々なカスタマイズも可能なARMロボット。
※引用元:株式会社シーネット IoT ソリューションズ公式HP
(https://www.cnet-technology.com/services/amr/flexcomet-sl-50)
WMSとの連携が簡単なタブレット付きAMRロボット。最高速度2m/秒とスピーディーなピッキングが可能。
※引用元HP:立山科学株式会社
(https://www.tateyama.jp/ma/solution/s04/TAR/)
低床型自律走行搬送ロボットのTARは、倉庫内作業や物流業務で作業効率向上と省人化に役立つ装置です。正確で安全な自動搬送を可能とし、最大800kgまで積載できる高い出力も魅力です。
※引用元:Doog公式HP
(https://doog-inc.com/type-transport/)
レーザセンサの活用により、昼夜を問わず追従運搬性能を発揮。段差や坂道、小雨でも動かせるAMRロボット。
※引用元HP:株式会社匠公式HP
(https://www.takumi-robo.com/product/amr)
TiTra Sは、最大積載量100kgの人と協働する次世代搬送ロボットです。床面への敷設物を使う必要はなく、事前登録した地図情報にない障害物でも避けられるように、全方位センサーが備わっています。
※引用元HP:VisionNav Robotics公式HP
(https://www.visionnav.co.jp/product/detail/amr-vnk12-09)
VNK(12-09)は、高度なナビゲーションシステムによる高い停止精度や最大荷重1,200㎏で最大移動速度1.8m/sの安全走行が特徴の自律走行運送ロボットです。導入の際はマーカー貼り付け不要で、安易に工事ができます。
※引用元HP:DMG MORI公式HP
(https://www.dmgmori.co.jp/products/machine/id=5205)
WH-AMR 5はDMG MORIで取り扱っている自律走行型のロボットです。ワーク着脱から工場内作業にいたるまで、さまざまなシーンで活躍し、24時間稼働の無人化工場が叶えられます。
※引用元HP:Youibot Robotics公式HP
(https://jp.youibot.com/products-category/l-series.html)
積荷負荷は1000kgまで対応。48Ahの大容量バッテリーが搭載されているので、少なくとも8時間の持続運転が可能なロボットを提供しています。
※引用元:ラピュタロボティクス公式HP
(https://www.rapyuta-robotics.com/ja/pa_amr_solution/)
300坪以上のピッキングスペースで中規模以上の現場に適したAMRロボット。
AMRロボット、すなわち「Autonomous Mobile Robot」は、自律走行機能を持つ移動型ロボットです。
高度なセンサー技術、人工知能 (AI)、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を活用し、自己位置推定と地図作成を行います。これにより、ロボットは環境を認識し、障害物を回避しながら目的地へと効率的に移動します。
固定されたルートに依存せず、状況に応じて動的に経路を変更することができるため、柔軟性が高いのが特徴です。
AMRロボットは、物流センターや製造工場などの広いスペースでの物品運搬に適しています。ピッキングや棚卸し、梱包エリアへの製品運搬といった作業を自動化し、労働力の不足が叫ばれる状況下での作業効率化及び安全性の向上に貢献します。
病院などにおいては、薬剤や検体の運搬、さらには情報提示などを通じての患者サポートに役立てられるなど、多岐にわたる分野での活躍が期待されています。
AMRロボットはその用途や搭載するセンサーによっていくつかの種類に分類されます。例えば、軽量から重量級の貨物を搬送するフラットベッドタイプ、棚卸し作業やピッキングを効率化するための棚に組み込み可能なタイプ、さらには病院などで情報を表示しながら運搬を行うインタラクティブ型などが存在します。
これらAMRは、それぞれの
作業環境やタスクに合わせてカスタマイズされ、業務の自動化と最適化を推進しています。
AMRロボットを選ぶ際は、まず使用する環境の特性を理解することが大切です。小規模な倉庫や特定のルートでの運搬には単純な経路学習型が適しています。一方、複雑なレイアウトや多岐にわたるタスクが予想される場合は、AI搭載で動的経路調整が可能なモデルが望ましいです。
また、耐荷重性、動作速度、バッテリー持続時間など、
必要なスペックをメーカーの提供情報と照らし合わせて検討しましょう。サポート体制やアフターサービスも、長期的な運用を見越して重要な選定基準です。