この記事では、AMRの遠隔監視・集中管理システムについて、システムが果たす役割や導入のメリットなどをまとめています。
遠隔監視・集中管理はその名のとおり、複数台のロボットを集中制御・一元管理するシステムです。
それぞれのロボットの位置情報や稼働状況、バッテリー残量、異常の有無などを監視・制御するので、この機能により、担当者が現場に常駐していなくても、その時点での状況を把握して必要に応じた対応を取れるようになります。
さらに、ロボット同士の動きの調整できます。同一ルートに複数のAMRが集中して渋滞することの回避、自動的に最適な経路の設定もできるので、搬送効率を高められるとともに安全性の確保にも繋げられます。
フリートマネジメントとは、複数台のAMRを一括で管理し、それぞれに最適なタスクを割り振る機能で、搬送の優先度や距離、バッテリーの残量などの要素を考慮しながら自動的に判断し、全体として効率的な運行をおこないます。
AMRの運行に関連するさまざまなデータも蓄積できます。例えば、稼働時間や走行距離、搬送量などの運用データを自動的に記録します。蓄積されたデータを分析し、搬送の効率改善やレイアウトの見直し、予防保全に活用できます。
遠隔監視や集中監視は、さまざまな異常検知にも活用できます。
通信障害やセンサー異常、バッテリーに異常が発生している場合などに、システムがすぐに検知してアラートを発するので、遠隔からロボットの停止や再起動を行って異常を解消できます。担当者が現場で確認を行わなくても迅速なトラブル対応ができるようになります。
倉庫管理システム(WMS)、製造実行システム(MES)、ERPなどの外部システムとの連携に対応しているシステムも多くあり、上位システムからの指示で、AMRが自動で搬送を行う仕組みを構築できます。
そのほかにも、エレベーターや自動ドアなど施設のインフラとの統合もでき、現場全体を最適化するための基盤とすることができます。
AMRの遠隔監視・集中管理システムの導入で、効率化と安全性を両立できます。
複数台のAMRを管理し、動きの調整によって搬送待ちの時間や無駄な走行を減らして全体的な稼働効率を向上できます。また、異常の迅速な検知や遠隔操作で、事故やトラブルのリスクを低減できます。
さらに外部システムと連携した自動搬送を構築して省人化を推進でき、省エネ施策を計画的に進められることも期待できます。
AMRの遠隔監視・集中管理システム役割や導入によるメリットを紹介しました。システム導入を行うことで稼働効率を向上などメリットが期待できるので、工場の現場の効率化と安全性の向上策を検討している場合、AMRの遠隔監視・集中管理システムの導入を候補として検討してみてはいかがでしょうか。
現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。
狭いスペースで
稼働できる小型機1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも300kgまでの荷物を運べる。
高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)
高い耐荷重能力
最大積載量2500kg高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。