人数に頼らない現場づくりを促進「AMRロボット導入計画」 » AMRロボットの活用場所 » アパレルのAMRの導入事例

アパレルのAMRの導入事例

人手不足の深刻化や商品の多品種化が進むアパレル物流の現場では、搬送工程の自動化が喫緊の課題となっています。そこで注目されているのが、自律的な走行が可能なAMR(自律移動ロボット)の活用です。

この記事では、アパレル業界におけるAMRの具体的な導入事例や現場が直面している特有の課題、導入を後押しする補助金制度などについて詳しくまとめました。

アパレルのAMR導入事例

2026年4月3日にGoogle検索で「アパレル AMR導入」と検索し、

表示された上位10サイトを調査し、AMRを導入している事例をピックアップしました。

アダストリア|省力化と働きやすい現場づくりを両立

株式会社アダストリア・ロジスティクスでは、物流センターのリニューアルを機に、従来のフォークリフトに代わる手段としてAMRを導入。これにより、入庫から保管、さらにピッキングから仕分けエリアに至るまでの工程間搬送の自動化を実現しています。

この取り組みは、単なる業務効率の改善に留まりません。現場における作業負荷の軽減や深刻な人手不足の解消、そして安全な労働環境の構築にも大きく寄与するものとして期待を集めています。

参照元:Roboware(https://roboware.ai/article/amrcasestudy_adastria)

大手アパレル・シューズメーカーのサプライヤー工場|搬送自動化で省人化と24時間稼働を実現

アパレル・シューズの製造工場において、ロボットバンク社のAMR「StarLift150」を導入した事例です。この機体は、多段コンテナの搬送や大型台車の牽引など多様な運用形態に柔軟に対応できる強みを持っている点が特徴。単純な往復搬送業務をAMRに任せることで、捻出された人員をより付加価値の高い工程へ配置転換することが可能になりました。

また、自動充電機能の活用によって24時間の稼働体制を維持できるようになった点も、現場の生産性向上に大きく寄与しています。

参照元:RobotBank(https://www.robotbank.jp/case/3399.html)

アパレルにおけるAMRとは

AMR(Autonomous Mobile Robot)とは、周囲の環境を自律的に認識し、障害物を回避しながら走行する自律移動型の搬送ロボットです。深刻な人手不足と物流コストの上昇が重なる現在のアパレル業界では、倉庫内業務の自動化が求められています。

商品の多品種化による教育コストの増大

アパレル商材はサイズやカラー展開が豊富なため、管理すべきSKU(在庫管理単位)が膨大になる傾向があります。その結果、商品の種類や複雑な配置場所を作業者に習得してもらうための教育コストが、現場の大きな負担となっています。こうした教育への工数は、人員を補充してもすぐに生産性が安定するわけではない要因のひとつです。

ピッキング歩行数の増加による身体的負担

多品種・小ロット化の流れが加速するにつれて、ピッキング1件あたりの移動距離は以前よりも伸びる傾向になりつつあります。それに伴って作業者の身体的負担と時間的なロスが増大。この過酷な作業環境は、現場における人材の定着率にも少なからず影響を及ぼしています。

店舗出荷の高頻度化による現場の逼迫

近年はEC運用に近い形での小ロット・高頻度出荷が一般化しているため、限られた人員だけでこれら全てに対応することが難しくなってきました。特に繁忙期においては、出荷作業のひっ迫が常態化しているケースも少なくありません。

AMRとアパレル

前述したような山積する課題に対し、AMRの導入は非常に有効な解決策のひとつとなります。搬送工程を自動化すれば、現場の人員をより付加価値の高い業務へ集中させることが可能になるからです。

アパレルにおけるAMRの役割

人手不足の解消

慢性的な人手不足が続くアパレル物流において、AMRが単純な搬送作業を代替することは大きな意味を持ちます。導入により、限られた人員であっても安定した物流オペレーションを維持できる環境が整うからです。人員確保が特に困難な繁忙期であっても、稼働台数を調整することで柔軟に対応できるようになるでしょう。

作業負荷の軽減

ピッキングに伴う長距離の歩行や重量物の運搬といった、身体的負担の大きい作業をAMRに任せるメリットは小さくありません。作業負担を肩代わりさせることで、作業者の疲労を抑え、集中力低下によるミスの発生リスクを低減できるためです。

こうした労働環境の改善は、結果として人材の定着率向上にもつながるでしょう。

24時間運用による業務効率の改善

自動充電機能を備えたAMRは、人間の稼働時間に縛られることなく夜間や早朝を含む24時間の継続稼働が可能です。高頻度な出荷体制が求められるアパレル物流において、この絶え間ない稼働は出荷業務のひっ迫を解消する強力な後押しとなります。

アパレル特有のAMR導入の課題

で更なる実用化に向けた課題について紹介

商品入れ変えによるレイアウト変更

アパレル商材は、サイズやカラー展開によるSKUが膨大なだけでなく、季節ごとの入れ替えや短サイクルでの新商品投入が頻繁に行われます。この激しい変化に対応するため、倉庫内の棚割り変更に合わせてAMRの走行マップやピッキング導線を常に更新・管理し続けなければならない点は、運用上の大きな課題といえます。

自動ピッキングの難しさ

服などの布製品は、素材が柔らかく形状が定まらないため、ロボットアームで正確に掴み取る「把持」の技術的難易度が高く、完全無人化には依然として壁があります。そのため現状では、搬送をAMRが担い、繊細な判断を要するピッキングは人が行う「協働型」の運用が主流。完全自動化への移行はまだ過渡期にあります。

ハンガーラック(吊るし商品)の搬送

商品をハンガーに掛けた状態で扱うアパレル特有の形態では、ラックごと牽引する仕組みが必要です。しかし、こうした什器は背が高く重心が不安定になりやすいため、走行時の転倒リスクや揺れによる商品落下を防ぐ専用機構を備えたAMRの選定、または開発が不可欠となります。

透明な梱包材によるトラブル

アパレル梱包に欠かせない透明なOPP袋の破片や細かな糸くずは、AMRのLiDARセンサーが障害物として正しく認識しづらいため、車輪への巻き込みによる故障を招く原因にもなり得ます。安定稼働を維持するためには、ロボットの性能に頼るだけでなく、現場の清掃や整理といった運用上の工夫が求められます。

アパレルで活用できる補助金

AMR導入を検討する際、最大の障壁となりやすいのが初期費用の高さです。しかし現在、国は物流業界の省人化や効率化を政策的に強く後押ししているため、補助金や助成金を上手く活用すれば、導入コストを大幅に抑えられる可能性があります。

補助金・助成金の活用

中小企業省力化投資補助金

AMRのカタログ登録製品を対象とした制度で、補助率1/2〜2/3、最大1,500万円までの補助を受けることが可能です。あらかじめ登録された製品から選ぶ「カタログ型」の仕組みであるため、複雑な事業計画書の作成が不要で、中小企業にとっても申請の手間が少なく活用しやすいのが大きなメリットです。

物流関連補助金

国土交通省が主導する物流効率化関連の補助事業や、ものづくり補助金(上限750〜3,000万円)など、AMR導入にも活用できる複数の制度が存在します。実際の活用例として、アパレル物流事業者のファインプラスは「物流効率化先進的実証事業費補助金」を採択し、AMR導入によるピッキング生産性の向上を実現しました。

なお、これらの補助金制度は年度ごとに内容や条件が変動するため、検討の際は必ずアップデートされた公募情報を確認するようにしましょう。

人手不足・多品種化に悩むアパレルの現場こそAMR導入を検討するタイミング

アパレル業界の物流現場では、商品の多品種化や出荷の高頻度化、そして深刻な人手不足といった課題が今まさに山積しています。AMRは、これらの難題に対して搬送工程の自動化という確かなアプローチで解決に貢献できるロボットです。

同じ業界の導入事例や利用可能な補助金制度を参考にしながら、自社の現場環境に適したAMRの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

おすすめAMRロボット3選

現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。

通路が狭い
小規模工場向け
AspinaAMR
(ASPINA(シナノケンシ))
ASPINA(シナノケンシ)
引用元:AspinaAMR(ASPINA(シナノケンシ))公式サイト
(https://aspina-robotics.com/ja/products/amr/)
可搬重量300kgまで

狭いスペースで
稼働できる小型機
1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも300kgまでの荷物を運べる。

利用シーン別
事例を見る

公式サイトから
お問合せ・資料請求

詳細情報をもっと見る

工場・製造業等の
組立ライン補助向け
iRAYPLE
(LINX)
iRAYPLE(LINX)
引用元:iRAYPLE(LINX)公式サイト
(https://linx.jp/product/robot/)
可搬重量1000kgまで

高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし
2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)

ロボットの
特徴を見る

公式サイトから
お問合せ・資料請求

詳細情報をもっと見る

大型部品などを扱う
重工業・製造業向け
EVOcart™
(PLiBOT)
EVOcart™(PLiBOT)
引用元:EVOcart™(PLiBOT)公式サイト
(https://www.plibot.co.jp/products/oppent-evo/cart/)
可搬重量2000kgまで

高い耐荷重能力
最大積載量2500kg
高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。

製品ごとの
事例を見る

公式サイトから
お問合せ・資料請求

詳細情報をもっと見る