ひとつの大型倉庫について、複数企業が区画を分ける形で利用できる賃貸型物流拠点をマルチテナント施設といいます。この記事では、マルチテナント施設において自律配送を導入した事例をまとめました。
2025年9月29日にGoogle検索で「マルチテナント施設 AMR事例」と検索し、表示された上位10サイトを調査し、自律配送を導入している事例をピックアップしました。
神奈川県愛甲郡愛川町にあるマルチテナント型物流施設「LOGIBASE厚木愛川町」では、入居企業への付帯サービスとしてロボットを用いた自動化ソリューションを無償で提供しています。
この自動化ソリューションは、自動搬送ロボットと垂直搬送機の2種類の機器から構成されていて、双方の機器をシステム連携することによってパレットを積んだ自動搬送ロボットが垂直搬送機に乗り込んで階層を移動し、移動先の階で自動搬送ロボットがパレットを指定場所まで搬送する、一連の流れについて自動化しています。
1フロアオペレーションにおける横持距離が最大200mという課題を解決するために、AMRを導入した事例です。こちらの企業では、最大積載量800kgのAMRを導入して課題の解決に取り組みました。
この導入により、フォークリフトのオペレーターは、生産性が広いワンフロア倉庫内における横持ち作業から解放されました。その分、トラックへの積み込みや庫内の配置変更などの人手がなければ難しい、より生産性の高い業務に集中できるようになりました。また、センター内の業務が必要とする汎用性・柔軟性を損なわず、ワンフロア倉庫の利便性・生産性が向上しています。
現在物流業界の人材不足に比例し、倉庫内の自動化ニーズが加速し、無人フォークリフトの導入を検討する企業が増えています。一方で、有人フォークリフトと同じような作業効率の維持に不安を感じる声もあり、自動化が思うように進まない状況が続いていました。
この問題を解決するため、流通・倉庫業向けに開発した高効率AGFを導入しました。このAGFは、レイアウト変更など制約が多いマルチテナント型物流倉庫でも問題なく導入できます。また既存設備との連携を行うことによって、自動化できる作業を広げられます。
マルチテナント施設は、コストと柔軟性の両立が求められます。マルチテナント施設を利用することによって投資リスクを抑えながらもAMRや無人フォークリフト、垂直搬送機といったさまざまな設備を利用できるメリットがあります。
また、マルチテナント施設の場合には複数企業が同じ倉庫内で区画を分けて利用しているので、改修や拡張を自由におこなうことができませんが、自律配送の導入により、低自由度を補って業務効率をアップさせることができます。
こちらの記事では、マルチテナント施設に自律配送を導入した事例に加え、導入のメリットについて紹介しました。自律配送を導入することで業務の効率化に繋げることができます。効率化の面で課題を抱えている企業は、ぜひ自律配送の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。
狭いスペースで
稼働できる小型機1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも300kgまでの荷物を運べる。
高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)
高い耐荷重能力
最大積載量2500kg高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。