設備投資を行うにあたっては、投下する費用に対する期待する効果(費用対効果)を検討することが重要です。ここではAMRの導入における費用対効果の考え方などについて紹介・解説します。ぜひ参考にしてください。
これはAMRに限りませんが、ロボットの導入を行うとその分従業員の労働が不要になり、人件費の削減に繋がります。従業員は雇用すると毎月の給料のほか、社会保険料や福利厚生費など、さまざまな付随コストがかかります。しかしロボットであれば費用を抑えられるだけでなく、モチベーションなども気にしなくてよくなります。
従業員を雇用していると、必ず出てくる問題が退職リスクです。多くの仕事は人間がいなければ成り立たないケースが多いので、退職者が出ると代替人員を補充するための採用活動を行わなければならず、それにはもちろんコストがかかります。また、採用した人員を教育するためのコストも必要ですが、ロボットであればこれらの費用がかかりません。
手作業では、その従業員のスキルや経験などによって品質にばらつきが出る恐れがあります。しかしロボットであればすべての作業が均一化され、製品の品質が安定します。
ロボットを導入すると、その機能や設定によっては大幅に稼働率を上げることが期待できます。人間が作業を行う場合には能力的な上限や労働時間、疲労などさまざまな問題がありますが、ロボットであればそのような点を気にする必要がありません。危険な作業なども人間の代わりにさせることができるので、より幅広い作業を数多くこなすことが期待されます。
AMRロボットを導入するにあたって必要となる最も大きな費用としては導入にかかる初期費用です。ロボットの本体費用が高額になりますので、場合によっては借り入れやリースなどを手配する必要があります。このかかる費用に見合う経済的効果を得ることができるまでの期間が重要です。
初期費用は本体費用のほかに、導入に付随する周辺環境の整備にかかる費用が必要となります。具体的にはAMRロボットを利用できる環境にするための施設改修費や、AMRロボットをきちんと動かすためのネットワーク環境の整備などが挙げられます。
AMRロボットは導入以降にもかかる費用があります。具体的には機器のメンテナンス費用や部品・消耗品費、動作させるために必要な電気代、ネットワーク通信料などがあります。これらのランニングコストも費用対効果においては重要ですので、どれくらいかかるかを把握しておきましょう。
AMRロボットにトラブルが発生した場合や故障した場合などは、メーカー・代理店などのサポートを受ける必要があるので、多くのケースでは導入時にサポート契約を締結することが多いです。月額や年額など、その環境維持にかかるコストもサポート契約費用として発生します。
ROIとはReturn on Investmentの略であり、投資利益率や投資収益率と呼ばれる、投下した費用に対するリターンの指標です。AMRロボット導入においても把握しておきたい指標です。
ROIの一般的な計算式は「(利益÷投資額)×100」です。AMRロボット導入において、この「利益」は削減コストや導入により増加した利益のことを表します。
耐用年数も検討しておくべき項目です。AMRロボットを導入することによって得られるメリット(削減コストや増益)が得られる期間により、費用対効果が大きく変わってきます。
投資にかかったコストを耐用年数に応じて費用として繰り延べられる「減価償却」は、費用処理できるので節税効果があります。費用対効果を考えるにあたってはこの節税効果も考慮することになります。
ビジネスは儲からなければ発展しませんので、経済的に合理的だと判断できる投資を行うようにしましょう。ロボットを導入することで得られる経済的メリットしっかり検討し、投資に対する意思決定を行いましょう。
現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。
狭いスペースで
稼働できる小型機1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも100kgまでの荷物を運べる。
高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)
高い耐荷重能力
最大積載量2500kg高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。