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AMRロボット×火災報知器の連携による安全強化

火災発生時の混乱を抑え、被害拡大を防ぐには素早い初動対応が不可欠です。

火災報知器と直接連携できるAMRロボットを導入すれば、人手を介さずに避難経路の確保や重要物資の搬送を自動で行い、安全性と事業継続性を大幅に向上させます。

AMRロボットと火災報知器の重要性

リチウムイオン電池を動力とするAMRロボットは、過負荷や過充電で内部温度が急上昇しやすく、熱暴走による発火リスクを常に抱えています。特に一度火種ができると、電池パック内部での連鎖反応により火災が瞬く間に大規模化してしまう性質があり、初期段階での対策が重要です。

火災報知器とリアルタイムで連携することで、警報を受け取ったAMRは、すぐに安全なルートを計算し、自動で安全な場所への移動や、重要な資材を避難させる行動を始めます。これにより、人の判断を待たずに素早く対応できるため、対応の遅れが防げて、被害を最小限に抑えることができます。

火災報知器と連携できるAMR製品を紹介

2025年4月21日にGoogleで「AMRロボット 火災報知器」と検索し、上位10サイトを精査して、火災報知器との連携機能を備えた代表的なAMR製品をピックアップしました。

スタンダードロボットのSLAM式AMR

スタンダードロボットが提供するSLAM式AMRは、高解像度LiDARと深度センサーを組み合わせることで、工場や倉庫の複雑なレイアウトでも自己位置を正確に把握しながら走行できます。

AMR本体にはユニバーサルI/Oインターフェイスを搭載し、PLC連携を通じてエレベーターや自動ドアの制御だけでなく、地震および火災報知器とのシグナル連動が可能です。火災報知器からの信号を受け取ると、緊急停止や安全経路への回避動作を自動で実行し、現場の安全性を確保します。

参照元:https://standard-robots.jp/products/

立山マシン「TAR」

立山マシンの低床型AMR「TAR」は高さ132mmのスリムボディながら最大800kgの荷重搬送に対応し、多様な現場に柔軟にフィットします。

自己位置推定アルゴリズムと管理システム間の双方向通信により、火災報知器からの警報信号を即座に受信し、最適ルートを動的に再計算して安全区域へ誘導。床面や段差を高精度に検出するセンサー群を活用し、避難経路確保と並行して障害物回避も自律的に行います。

加えて、他システムへの連携信号出力や現地スタッフへの通知も可能で、初動対応の迅速化を支援します。

参照元:https://www.tateyama.jp/ma/solution/s04/TAR/

KUKAの自律移動ロボット

KUKAが提供するAMRシリーズは、ノーコードのプログラミング環境と先進センサー技術を融合し、導入から運用まで迅速に立ち上げ可能です。標準I/OやOPC UAインターフェースを介して火災報知器システムと接続すると、警報発生の瞬間に走行停止や避難誘導動作を自動で開始。

さらに、24時間365日稼働のフリート管理機能により、ロボットごとの稼働状況やアラート履歴を詳細にログ化できる点が特長です。

参照元:https://www.kuka.com/ja-jp/製品・サービス/amr-自律型移動ロボット/amrフリーと管理ソフトウェア

SR-AMRシリーズの高精度連携

SR-AMRシリーズは、業界トップクラスの±5mm停止精度を実現し、外部I/Oポートを活用して火災報知器からの警報信号を取り込むことができます。火災報知器連動設定を行うことで、警報受信と同時に自動で最寄りの安全区域へ移動し、物資搬送や避難誘導を支援。

さらに、地震感知器やその他のセンサーとも連動可能なマルチセンサー統合機能を備えており、多様な緊急事態に対する自律対応力を高めています。

参照元:https://robot.mirai-media.net/amr-sr/

AMRロボット×火災報知器で進化する「火災時の初動対応」

火災報知器と連携できるAMRロボットを導入することで、火災発生時の初動対応を自動化し、人的ミスを減らしながら被害を最小化できます。さらに、現場の安全性向上だけでなく、ロボットが普段から動作データを蓄積することで、設備投資の効果を定量的に評価しやすくなる点も大きなメリットです。

今後は異常検知アルゴリズムと連携した予知保全が進み、火災以外のリスクにも対応できるシステムの普及が期待されるでしょう。導入にあたっては、初期コストとランニングコストのバランスを見極めつつ、自社の安全文化と合わせて段階的に展開することをおすすめします。

現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。

通路が狭い
小規模工場向け
AspinaAMR
(ASPINA(シナノケンシ))
ASPINA(シナノケンシ)
引用元:AspinaAMR(ASPINA(シナノケンシ))公式サイト
(https://aspina-robotics.com/ja/products/amr/)
可搬重量300kgまで

狭いスペースで
稼働できる小型機
1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも300kgまでの荷物を運べる。

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工場・製造業等の
組立ライン補助向け
iRAYPLE
(LINX)
iRAYPLE(LINX)
引用元:iRAYPLE(LINX)公式サイト
(https://linx.jp/product/robot/)
可搬重量1000kgまで

高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし
2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)

ロボットの
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大型部品などを扱う
重工業・製造業向け
EVOcart™
(PLiBOT)
EVOcart™(PLiBOT)
引用元:EVOcart™(PLiBOT)公式サイト
(https://www.plibot.co.jp/products/oppent-evo/cart/)
可搬重量2000kgまで

高い耐荷重能力
最大積載量2500kg
高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。

製品ごとの
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