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AMRロボットとエレベーターの連携による効率化事例

工場内物流の効率化において、AMRとエレベーターの連携が注目されています。AMRは平面や斜面の走行だけではなく、エレベーターでの昇降も可能です。エレベーターを利用してAMRを稼働させることで、工場内の移動距離を削減し効率化が実現します。導入事例を紹介しているので、参考にしてください。

工場内物流はエレベーターで効率化できる

AMRは1階と2階の間を自由に移動できます。エレベーターとの連携機能により、自動で乗降が可能です。エレベーター制御盤とAMR制御システムを接続することで、AMRが1階から2階へ移動する際にエレベーターを呼び出し、乗り込み、目的階で降りることができます。人が乗らないエレベーターにAMRを載せて移動させることで、作業者の負担を軽減し、搬送作業の効率化を図ることが可能です。さらに、エレベーター利用を「人優先」と「AMR優先」に分けることで、安全性も確保できます。

AMRとエレベーターによる自動化・効率化事例

AMRとエレベーターを活用して自動化・効率化した事例を紹介します。2025年2月19日にGoogle検索で「AMRロボット エレベーター」と検索。表示された上位10サイトを調査し、事例として紹介されている記事をピックアップしました。

複雑なルートやエレベーターによる上下移動で生産性向上

OKIサーキットテクノロジー(OTC)鶴岡事業所では、多品種少量生産に対応するため、工場内の搬送作業自動化にAMRを活用しています。複数の建屋に分かれた3階建て工場で、工程間搬送を自動化する必要がありましたが、建屋が古く大型の搬送設備が使用できませんでした。そこでAMRを導入し、複雑なルートやエレベーターによる上下移動を実現。高付加価値プリント配線板の製造において、大型基板の搬送を自動化し、人手不足を解消するとともに、生産能力向上を目指しています。将来的には装置間搬送や材料供給の自動化も視野に入れています。

参照元:https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2209/08/news060.html

施設に合わせたオプション選定でスムーズな移動が可能

AMRがスムーズにエレベーターを利用できるよう、様々な機能やオプションが用意されています。クマリフトの提案では、施設の内装に合わせたカラーリングが可能です。空間デザインに配慮し、施設カラーやファクトリーカラーと近似色のカラーリングができます。Pタイル仕様のかご床を選定すれば、スムーズな移動が可能です。また、昇降中の移動や滑りが気になる場合は、縞鋼板も選択できます。かご内壁を傷つけるリスクを軽減する、取り外し可能な保護幕も用意されています。

参照元:https://www.kumalift.co.jp/mb/proposal-amr.html

AMRとエレベーターの製品を紹介

AMRとエレベーターを組み合わせたソリューションを紹介します。2025年2月19日にGoogle検索で「AMRロボット エレベーター」と検索。上位10サイトを調査し、エレベーターとAMRを連携させられるサービス・製品がある業者をピックアップしました。

MiR とエレベーターのソリューション

大喜産業が、昇降機メーカーのクマリフトとの協業により、AMRとエレベーターの連携ソリューションを提供しています。縦移動のエレベーターと横移動のAMRを組み合わせることで、フロア間の自動搬送を実現したソリューションです。クマリフトのブースにてMiRが展示されています。自律走行搬送ロボットMiRは、人や障害物を自動的に検知し回避しながら走行し、AIと拡張カメラセンサーにより、最適なルート計画と運転行動を実現しているAMRです。

参照元:https://www.daiki-sangyo.co.jp/topics/1278/

脱輪対策や制御盤への機能追加による自動化

OKIサーキットテクノロジー(OTC)鶴岡事業所では、人員不足解消と生産性向上を目的に、工場内の複雑な搬送ルートをAMRで自動化しました。通路幅が狭いためAGVが使えず、人とロボットが共存できるAMRシステムを構築。AMR本体と分離した専用台車を自社開発し、センサー干渉防止や軽量化を図りました。エレベーターとの連携では、脱輪対策や制御盤への機能追加を行い、AMRがエレベーターを自動で呼び出し、目的階へ移動できるようにしました。また、インターロック回路を追加し、AMR使用中は人の操作を制限する安全対策も実施しています。

参照元:https://www.oki.com/jp/otr/2022/n240/html/otr240_r19.html#06

既存設備との連携

FEXAは産業用AMR/AGVのプロフェッショナルチームであり、LiDARによるSLAM技術を用いた自律走行搬送ロボットを提供しています。豊富な製品ラインナップを持ち、最小積載重量50kgから数十トンクラスまで対応可能です。特にハンドパレットタイプは、積載1トンでありながら狭いスペースでも走行できます。FEXAのコンベアタイプAMR(BRO)は、エレベーターやシャッターなどの既存設備と連携可能です。サーバー内蔵の単機モデルもあり、外部サーバーなしで簡単に立ち上げられます。

参照元:https://agv.co.jp/エレベーターやシャッターとagv/amrが連携する/

効率化が実現にはAMRとエレベーターの連携がポイント

AMRとエレベーターの連携により、工場内物流の効率化が実現できることを紹介しました。複数階での自動搬送が可能となり、人手不足解消や生産性向上に貢献します。既存設備との連携や安全対策も考慮されており、今後、さらなる普及が期待されています。工場の自動化・効率化を実現したいなら、AMRのエレベーターとの連携を検討してみてください。

現在AMRロボットの導入を検討している方向けに、もう一歩踏み込み、「小回りの利く小型」「精緻なコントロール」「重量級可搬」のかゆいところに手が届くAMRロボットを紹介します。

通路が狭い
小規模工場向け
AspinaAMR
(ASPINA(シナノケンシ))
ASPINA(シナノケンシ)
引用元:AspinaAMR(ASPINA(シナノケンシ))公式サイト
(https://jp.aspina-group.com/ja/products/amr/)
可搬重量100kgまで

狭いスペースで
稼働できる小型機
1辺60cmのコンパクトサイズで狭い通路(最小通行幅80cm)でも使用可能。コンパクトでも100kgまでの荷物を運べる。

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工場・製造業等の
組立ライン補助向け
iRAYPLE
(LINX)
iRAYPLE(LINX)
引用元:iRAYPLE(LINX)公式サイト
(https://linx.jp/product/robot/)
可搬重量1000kgまで

高精度な制御機能で
組立装置とも連携よし
2次元コード誘導も併用でき、組立装置などへの部品供給に必要な正確な位置合わせが可能。(停止精度±5mm、停止角度±0.5度)

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大型部品などを扱う
重工業・製造業向け
EVOcart™
(PLiBOT)
EVOcart™(PLiBOT)
引用元:EVOcart™(PLiBOT)公式サイト
(https://www.plibot.co.jp/products/oppent-evo/cart/)
可搬重量2000kgまで

高い耐荷重能力
最大積載量2500kg
高い耐荷重能力と堅牢な設計が求められる最大積載量2トン以上のAMR。

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