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AMRロボット導入時の安全方策

AMRロボットは、さまざまな業態の作業効率工場などに貢献する、新しい技術といえます。しかし、新技術であるだけに、安全性を確保することが重要となります。本記事ではAMRロボット導入時の安全方策を解説していきます。

AMRロボットの安全規格とは

国際規格「ISO3691-4」

AMRロボット導入時には安全方策の検討とその妥当性の確認とからなる検証が必要です。その例としはISO 3691-4「無人搬送車及びシステム―安全要求事項及び検証」附属書 Bなどが参考になるでしょう。この規格を基として、制御システムの安全関連部(例:レーザースキャナーとコンタクタ)の設計とPL の妥当性や停止試験などの実証実験プロトコルを実施することが推奨されています。

国内規格「JIS D 6802」

国内規格「JIS D 6802」は、ISO3691-4の発行を受け、2022年2月に規格名称を「無人搬送車及び無人搬送車システム-安全要求事項及び検証」と改称されています。この規格では、AMRロボットを「一定の領域において,自動で走行し,荷など人以外の物品の搬送を行う機能をもつ車両で,道路交通法に定められた道路では使用しないもの。」と定義して、さまざまな安全規格を設けています。

AMRロボットを導入するときのリスクアセスメントとは

リスクアセスメントとは、設備運用前に危険な箇所や動作を見つけ、それによる労働災害の重大さを予想してリスクの大きさを見積もり、そのまま放置してもよいかどうかを判断する手法です。その結果に基づいて、重大事故の可能性がある危険源から順に安全対策を講じます。労働安全衛生法(二十八条の二)ではリスクアセスメントと安全対策が努力義務として定められています。現代の多様な設備や物質に伴い、リスクも多様化しているため、AMRを導入する際にはリスクアセスメントが重要となります。

AMRロボットを導入時には安全方策が重要

ご紹介してきたように、AMRロボットを導入時には安全方策が重要となります。参考にする規格としては、国際規格「ISO3691-4」や国内規格「JIS D 6802」などがありますので、自社の状況に合わせて活用してください。

現場に合ったAMRロボットを
検討しよう
積載重量別 タブレット付き
AMRロボット4選

ここでは「タブレット付きAMRロボット」4製品をピックアップ(※1)。アパレルの倉庫などで大活躍な50kg以下の小物を運ぶタイプと飲食系の倉庫などで導入される51kg以上の重量物を運ぶタイプに分けて、各製品の対応範囲をご紹介しています。

低コストでAMRロボットを導入するにはRaaS(ラース)に対応しているメーカー・代理店を選ぶのがカギ。RaaS(ラース)とは、ロボットを購入せず月額定額制のレンタルで利用できるサービスです。費用を抑えて導入したい方は、RaaS対応の有無もチェックしてみてください。

導入時の手間が
かからない
Syrius
(シリウス)
Syrius(シリウス)
引用元:株式会社シーネット IoT ソリューションズ公式HP
(https://www.cnet-technology.com/amr)
積載重量
~50kg
積載重量
50kg~

既存WMSと連携可
通路幅80cm~対応で
レイアウトもシステム
も変更不要
で楽々導入

RaaS対応
あり
搬送可能領域が
広い
ForwardX
(フォーワードエックス)
ForwardX(フォワードエックス)
引用元:フォーワードエックス株式会社公式HP
(https://jp.forwardx.com/)
積載重量
~50kg
積載重量
50kg~

エレベーター
システムと連携して
フロア間移動可
可能性が拡がる

RaaS対応
工数削減に
強みを持つ
PEER
(ピア)
PEER(ピア)
引用元:関西物流展公式HP
(https://kansai-logix.com/result/2021/exhibitor/detail.php?id=12026)
積載重量
~50kg
積載重量
50kg~

日本初(※2)
RFIDリーダー搭載
商品を自動判別
工数削減

RaaS対応
導入納期・
アフターフォローが
明確な
ラピュタ
PA-AMR
ラピュタPA-AMR
引用元:PRTIMES
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000021229.html)
積載重量
~50kg
積載重量
50kg~

4~5カ月で導入完了後
毎週の定例MTG
現場をフォロー
不安を徹底解消

RaaS対応
あり
※1 選定条件
BtoB業界における代表的な大型ポータルサイト「イプロス」「インデックスプロ」にて、“タブレット付きAMRロボット”として掲載されていた4製品(2022年2月調査時点)。

※2 2022年4月調査時点。