近年、Amazonやアリババなど大手物流業界でも導入されている倉庫ロボット。 その市場は年間23.7%成長と推定されており(※)、今後もロボットとの協働は世界的トレンドとなると見込まれます。
倉庫ロボットとしてAGV(Automatic Guided Vehicle)の導入が進む中、次世代の倉庫ロボットとして大手物流企業で注目を集め始めているのがAMRロボットです。
ここでは、倉庫のピッキング作業の自動化を助けるAMRロボットについて、選び方のポイントや見落としがちな注意点を中心に解説します。
※2018年から2023年における年間平均成長率(CAGR)を基に算出。
「AMR」とは、Autonomous Mobile Robotの略称。日本語では「自律走行搬送ロボット」と呼ばれます。
AGVとの最大の違いは、AGVが「モノを運ぶ」ためのクルマであるのに対し、AMRロボットは「人と協働作業する」ためのロボットであるということです。
AMRロボットは「Autonomous(自律)」の名の通り、磁気テープなどのガイドがなくても地図を基に自動でルートを算出可能。お掃除ロボットのように無線で動き、障害物を避けながらルートを考えて自律走行します。そのため、複数のAMRロボットと人が同じ空間で作業をしても、事故が起こりづらいという特徴があります。
倉庫のピッキング作業を自動化し、省人化を実現できるAMRロボットですが、導入の際に3つのチェックすべきポイントがあります。 次の3点を満たしたAMRロボットを選ぶことが、現場の負担をさらに減らすことにつながるでしょう。
現場に合うAMRロボットを導入するためには、適切なスペックを満たした製品を選ぶことが大切です。 積載可能重量・本体サイズ(走行幅)・走行スピードはもちろん、傾斜・稼働/充電時間は、現場の状況によってチェックすべき点が変わります。“スペックが高ければ良い”というわけではないので、現場のニーズに沿った製品を選びましょう。
AMRロボットには、タブレットが付いているものとそうでないものがありますが、おすすめはタブレット付きのものです。タブレットが組み込まれていることで、作業員自らがタブレットを持つことなく、ハンズフリーで業務に取り組めます。タブレット付きのAMRロボットを選ぶことで、さらなる業務効率が図れるでしょう。
初期費用を抑えるための大切なポイントとして、RaaS(ラース)の対応の有無を確認しましょう。RaaS(Robotics as a Service)とは、月額定額制のAMRロボットをレンタルできるサービスです。
初めてAMRロボットを導入する現場なら、RaaSに対応しているメーカーや代理店を選ぶことで、導入のハードルを下げられるでしょう。
「基本スペック」「タブレットの有無」「RaaS(ラース)への対応」の3つのポイントを満たしたうえで、もうひとつ注目したいのが「今の倉庫環境のまま導入できるか」という点です。
AMRロボットは、大きなレイアウト変更が不要で導入コストがかからないのが魅力の一つ。しかし、自社特有のWMSとAMRロボットの連携が導入のネックとなり、開発が導入障壁となるケースも少なくありません。
導入時のハードルを下げるために着目すべきは、「どの製品を選ぶか」だけではなく「どの代理店に頼むか」ということ。代理店によって、RaaS(ラース)対応の有無やWMSとの連携方法、アフターフォローなどの対応範囲が異なるためです。 自社にとって適切なメーカーと代理店の組み合わせを見つけることが、AMRロボット導入の鍵となるでしょう。
Syrius(シリウス)はAMRロボットの中でもスリムな車体のため、倉庫レイアウトを変えずに導入可能です。Syrius(シリウス)の販売代理店であるシーネットIoTソリューションズは代理店のなかでも、初期費用を抑え、現場の状況に合わせた導入をサポートします。ここでは、Syrius(シリウス)×シーネットIoTソリューションズの組み合わせによってAMRロボットの導入が楽になる理由を解説します。
Syrius(シリウス)はタブレット付きのAMRロボットのなかでもスリムな設計となっており、通路幅80cmからの狭い倉庫でも導入することができます。倉庫レイアウトを変更する手間が発生せず、コスト削減につながるでしょう。
導入に至った際の現場配置は最短2時間で終えることができます。アプリ一つのみで倉庫内のマッピングを行えるため、導入時間・工数の削減が可能です。労働力不足を補い、「即戦力」として現場で貢献してくれるでしょう。
※300平米/4台稼働とした場合
シーネットIoTソリューションズは、物流業務効率化のためのIoT技術応用製品を専門に展開するシステム会社です。独自のパッケージサービス「ci.Pacific/運搬支援AMR」により、WMSとAMRロボットのシームレスな連携が可能。既存WMSのまま導入できるため、AMRロボットのための新たなシステム開発は不要です。
また、親会社であるシーネットコネクトサービスが提供する音声システムサービス、画像システムサービスなどと連携することもでき、現場のさらなる効率化が図れるでしょう。
RaaSにも対応しているので、月額100,000円(税込)でSyrius(シリウス)をレンタルできます(※)。端末5台から導入できるため、「まずは小規模から導入してみたい」という検討段階にある企業でも、段階的な導入を叶えられるでしょう。
※2022年4月8日調査時点
シーネットIoTソリューションズがSyrius(シリウス)を提供することにより、倉庫レイアウトも既存WMSも変更せず、スムーズにAMRロボットを導入することができます。
AMRロボット選びの際には、メーカーだけでなく代理店のサービス内容もチェックするようにしましょう。同じ製品でも、RaaSに対応していない、新規WMSの開発が必要…など、代理店によって対応範囲が異なるためです。現場の負担を減らし、自社に適したAMRロボットを導入するためにも、代理店選びを慎重に行うことが大切です。
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